第11回軽便鉄道模型祭・雑感<下>

 第11回軽便鉄道模型祭・雑感のつづきです。うちの娘(中二)は、諸星昭弘氏の作品の大ファンなのですが、今回は作品に見蕩れていて、写真を撮り忘れたようです・・・・・・。

 磯野さん製作の「むかし下津井軽便鉄道」。北九州から、今回もご夫婦での参加です。前作の「鷲羽山編」と、新作の「東下津井編」の展示です。写真は「東下津井編」の駅の部分。この雰囲気、懐かしい!今回も、細かいアクセサリー類までさりげなく作り込まれており、磯野さんのこだわりが感じられます。車両も家庭用3Dプリンタによる新作とのことで、バリ取りに苦労された由。
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 前作「鷲羽山編」の、山陽ホビーの店内などが作り込まれていました。店先のガシャポンと子供たち。ガラス越しに見える積まれたプラモデルの箱。この雰囲気は感涙ものですね。むかし下津井軽便鉄道には、いつまでも眺めていたくなるような、魅力的な仕掛けが満載です。
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 DMC Iさんの「坑車総站」は、今回最も注目を浴びた作品ではないかと思います。素晴らしい表現力です。名取紀之氏のブログ「編集長敬白」によると、雨に濡れた表現をそれらしく見せる為、素材に大量の黒色を混入した由。黒澤明監督が、激しい雨脚を表現するために、水に墨汁を混ぜて放水車で降らせたそうですが、そんなエピソードを思い出しまた。
 しばし見蕩れてしまいました。この写真は私が撮ったものですが、娘もほぼ同じアングルでピンボケ写真をとっていました。この作品も気に入ったようです。
 聞くまでもないと思いつつも、どこが気に入ったのかたずねたところ「三つ並んだ建物の、屋根の感じが、なんか、こう、…(以下略)」とのことでした・・・・・・。

そこかっ!!

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 同じくDMCアララギさんの鉱山モジュール。某(モデラーでもある)作家さんが、錆びて朽ちていく金属はノスタルジィのシンボルかもしれない、とおっしゃていたのを、トタン屋根の表現を拝見して思い出しました。
 DMCの皆さんの作品は、昨年ゆっくり拝見する時間がとれなくて残念な思いをしたのですが、今回はじっくりと拝見することができました。刺激になりますね。感激です。
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 クリッターズ・クラブ akinori's TOY-BOXさんの「Brick Garage Railway」。娘が撮った写真です。娘の中では、この作品がNo.1で「こういうの、作って!」と言われました。が、こういった作品は、センスを磨かないと、なかなかできるものではありません・・・・・・。
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 最後に車両を2点。

 ozuさん製作中の、ダージリンのBタンクの下回りです。コントローラのつまみを回すと、ヌルヌルと油が流れるように滑らかに動き始め、低速でとにかく滑らかに走り続けるのです。1.5~2.0V程度の電圧で、滑らかに終日走り続けました。何枚ものギアが、せわしなく回転するのが見えますが、機械的なギクシャクしたところが全くありません。魔法みたいですね。
 ozuさんが不在の時に、ギャラリーの方から「作者はプロのエンジニアですか?」との質問を受けました。
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 梅村さん製作の、朝鮮鉄道の手荷物合造客車。ペーパーによる自作です。ナローの客車としては大柄ですが、実に魅力的なスタイルをしています。合造車って良いですね。かっこいいですねぇ。窓一個分車体長を縮めたとのことですが、それでも尾小屋のキハ3と同じくらいのボリュームがあります。
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 まだまだ書き足りないのですが、軽便祭の雑感は以上とします。今回は、モデラーさんが1フロアーに集結したことで、すべての作品を拝見することができ、すべての作品から刺激を受けました。来年参加するかどうかは未定ですが、やりたいことが、またいろいろと増えました。贅沢な悩みですが、何から手をつけたらいいのか、迷います。楽しみが尽きませんね。

 会場でいただいた、モジュール製作に関するご質問については、整理して別途公開する予定です。

この記事へのコメント

2015年10月12日 22:04
ありがとうございます。
錆びて朽ちていく金属がノスタルジーには、大いに共感です。

Iさんの作られる物の背後にある観察眼に感服しております。
お話出来るタイミングを逸しました、次回はぜひ、色々伺わせてください。
桜山軽便・今井
2015年10月12日 23:21
あららぎさん、こんばんは。はじめまして。 会場では作品をじっくりと拝見させていただきました。 彩度を抑えた色調、トタンや木部の質感、細部のウエザリング、埃っぽくてオイルの匂いが漂うなこの雰囲気、大好きです。 刺激になります。機会があればぜひお話ししたいです。